本物の恋愛上手

本物の恋愛上手とは、別れ際の振り方が上手い人のことだと思う。

それなりの年数を付き合っていても、何故かすんなりすっぱり別れに漕ぎ着ける人がいるのだ。

かくいう自分は、この定義で言うと間違いなく恋愛ド下手である。


過去付き合ってきた相手から別れ際にはとにかくひどい仕打ちを受けてきた。(そして恐らく相手もそう思っているであろう。。。)


一人からは通勤ラッシュの溜池山王のホームで顔面をぶん殴られ、

お次は大学の学生会館前でこのクソ女!と叫ばれ、

直近では今までのお前の悪行を会社に投書してやる、とLINEで脅されたばかりである。

極め付けにはこれまでの交際費として10万500円を請求された。奢りだと思っていた食事代はどうやら奢りではなかったらしい。そして500円単位できっちり請求するらしい。今に分かったことではないが、かなりのマメ男であった。


世のカップルは一体どんな別れ方をしているのだろう。まさかみんながみんなこんな体力気力共に消耗する別れをしているとは思えない。


話は飛ぶが、川本真琴の名曲に「愛の才能」という曲がある。ボーイッシュな中に若さ特有の危うさとか、スピード感とか、無知で無鉄砲な感じが前面に出ていて大好きな曲なのだが、自分の恋愛ってまさにあんなかんじだなと思う。恋愛体質な方は是非聴いてみてほしい。

(恐らくその体質が助長されるであろうが。)



愛の才能

愛の才能

なお、リンク先はジャズ調にアレンジされているが、おすすめは断然原曲バージョンである。



穏便に、「今までどうもありがとう。お元気で。」みたいな別れ、私もしてみたかった人生である。

そう思いつつ、懲りずにまた恋愛して、毎晩ベッドでイヤホン爆音で流しながら眠りにつくのである。